【朝鮮人虐殺 新公文書/関東大震災 陸軍省調査資料】関東大震災で起きた朝鮮人集団虐殺について、地震2カ月後に当時の陸軍省が実施した実態調査の一部資料が確認されました。現在の埼玉県熊谷市内で保護のため警察署へ移送中の朝鮮人四十数人が「殺気立てる群衆のためにことごとく殺さる」などと報告され、朝鮮人による暴動については「襲来はついに一名も来なかった。火付けもなかった。毒を(井戸に)投げ込まれた事も聞かない」と書かれていました。今年8月に松野官房長官(当時)は「政府内に事実関係を把握できる記録が見当たらない」と述べていますが、震災直後に政府が違法な虐殺の事実を認識し、広範な調査を実施していたことを示しています。(一面、二面)