毎日新聞・12月27日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【裏金疑惑で戸惑う長年の自民党員、胸の内は】

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件。年内の党員獲得目標達成を求められている地方議員らは、党や政治家に向けられる不信感に直面しています。

 自民の党員数は1991年の約547万人がピークで、2022年は約112万人まで減りました。23年の獲得目標は120万人だそうです。党員になれば毎年4000円の党費を支払う必要があります。

 

 地方議員に聞くと、「締め切りのピークなのに党費をもらいにくい」「みんな集める気もない」など戸惑いが広がっていました。党員からは「マイナンバーやインボイスで国民からは税金をきっちり取り、政治家は裏金で野放し。何やってるんだ」と憤りの声も上がるなど波紋が広がっています。1面では事件の焦点に迫る記事も掲載しています。(1面、社会面)