毎日新聞・12月29日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長 麻生幸次郎

【「安倍派、簡単に切れぬ」/裏金疑惑 揺れ続ける自民・政権/読む政治】自民党を揺るがす派閥の政治資金パーティー問題。捜査の主な標的となっている安倍派の閣僚、副大臣、政務官の政務三役をどこまで交代させるか、その「線引き」に悩んだ岸田首相は麻生自民党副総裁に相談した末、「一掃」を避けました。安倍派はこれから崩壊するのかどうか。側近は「まだわからない。簡単には切らず、守る姿勢を示すことが大事だ」と解説します。しかし、この問題をめぐる政権や自民党の動きは鈍く、対応は後手に後手に回ってきました。昨年11月に「赤旗」がこの問題を報じて大学教授がその後刑事告発し、森山総務会長も今年秋には対応を進言したのですが…。一連の問題をめぐる政権の内幕を追いました。(一面、二面)