毎日新聞・12月31日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【新年企画「コモンエイジ」をスタート】

 人口減少時代の切り札と位置づけられるデジタル化。東京との格差を埋めようと岸田文雄首相が「デジタル田園都市国家構想(デジ田)」を掲げて2年がたちました。多額の税金を投じた街を記者が歩いて見えてきたのは、夢見た未来とはほど遠い姿。国が主導した構想と住民ニーズの間に横たわる大きな溝でした。

 

 日本は今、人口減少を背景に社会の仕組みが行き詰まる危機に直面しています。失われた30年を繰り返さないために必要なこととは――。新たな時代(エイジ)に求められる公共(コモン)のあり方を1月中旬にかけて考えていきます。(1、3面)