【能登地震 死者126人に/90代女性 124時間ぶり救出も】
石川県能登地方で最大震度7を観測した地震で、県は6日、死者数が126人になったと発表しました。死者数の増加は連日止まらず、連絡が取れない安否不明者も210人に上っています。県は死者について人数や被災市町名のみの公表にとどまり、死亡原因や被災状況はほぼ不明のまま。災害発生から5日たっても、人的被害の全容が分からない状態が続いています。
一方、珠洲市正院町川尻の民家で6日夜、発生から約124時間ぶりに90代の女性が救出されました。2階建て家屋の1階が倒壊し、下敷きになっていました。女性は救出時、脈があって体は温かく、はっきり受け答えができる状態でした。病院に搬送され、治療を受けています。
警察庁によると、福岡県警の隊員が避難所で聞き込みをしたところ、同所で安否確認ができておらず取り残されている可能性が高い人がいるとの情報を得たため、6日は福岡県警や警視庁が救助に当たっていました。女性はベッド上におり、両脚が挟まれていたが会話ができる状態で、医師らが点滴などを行い、容体が徐々に安定していったといいます。救助隊は慎重にがれきを取り除きました
強い雨が降る午後8時20分ごろ、投光器に照らされた現場がブルーシートで覆われ、女性が運び出されると、警察官らから「よく頑張った」と声が上がりました。女性の無事を知った近所の人たちは「奇跡、すごい」「信じられない」と喜んでいました。
同じ1階からは40代の女性が心肺停止状態で発見されました。(1面、社会面)