毎日新聞・5月16日付朝刊「今日のイチオシ!」 統括社会部長 長谷川豊

【自民が単独提出の公算/政治資金規正法改正案/公明との協議で譲歩せず】

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法の改正案について、自民、公明両党の協議がまとまらず、自民が単独で改正案を国会に提出する公算が大きくなりました。現行は「20万円超」となっているパーティー券購入者の公開基準をどこまで引き下げるかについて、「5万円超」とする公明案に対し、自民は「10万円超」にこだわり、譲歩しませんでした。事件で強い批判を浴びたにもかかわらず与党として改正案をまとめられなかったことについて公明幹部から「向こうはそもそもやる気がなかった」と距離を取る発言も漏れています。(1面、5面)