【那須雪崩事故、教諭ら3被告に実刑判決】
「重い不注意による人災」。栃木県那須町の茶臼岳で2017年3月、部活動で登山講習会に参加していた県立大田原高の生徒ら8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた教諭ら3被告に対し、宇都宮地裁がいずれも刑事責任を認めました。判決は「部活動に関連する死傷事故としては類を見ない大惨事を引き起こした」と判断し、禁錮2年の実刑という厳しい内容でした。
「学校安全の教訓にしてほしい」という遺族の思いに応える判決となり、記者会見では「(被告には)真摯に受け止めてほしい」と涙を流す遺族の姿も見られました。16歳の息子を亡くした父親は「(裁判中は)思い出に浸ることができなかった。これを一つの区切りとして息子の冥福を純粋に祈りたい」と語りました。(一、社会面)