毎日新聞・6月3日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【きしむ世界 英国「米の核」再び】ロンドンから約100キロ北東の空軍基地に「米国が核兵器を持ち込む計画」が報じられています。この基地にはかつて核兵器が配備されていましたが、冷戦終結後に米軍が撤去しました。90年代に強まった核軍縮の流れが逆転しています。ロシアはウクライナ侵攻後、核を「威嚇」に使うことをためらわず、中国は核戦力強化に走り、北朝鮮はミサイル実験を繰り返しています。欧州や東アジアで対抗する動きが出始めました。核を巡る国際秩序の現状に迫りました。(一面、三面、国際面)