【自衛隊増強 憂える沖縄 慰霊の日 知事「外交で緊張緩和を」】沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えました。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が営まれ、約4500人が参列しました。日米両軍の激しい戦闘で、住民を含む約20万人が命を落とした地上戦から79年。沖縄には今も面積比で全国の米軍専用施設の7割が集中していますが、中国が軍事力を強化する中、政府は近年、陸上自衛隊の拠点開設や部隊の増強を進めています。玉城デニー知事はこうした現状に、「平和宣言」で「県民は強い不安を抱いている」と憂慮を示し、外交による緊張緩和を求めました。(1面、社会面)