【旧統一教会の「賠償求めぬ」念書は無効/最高裁が初判断/元信者ら救済に道】
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による献金の勧誘を巡り、元信者の女性が献金後に教団に差し出した「一切の賠償請求をしない」とする念書について、最高裁が「無効」とする初めての判断を示しました。女性は高齢で念書を渡した約半年後に認知症と診断されており、最高裁は念書作成は教団側が主導したと言及しました。多額の献金をした元信者が教団に同様の念書を渡すケースは多いとされており、亡くなった女性の長女は記者会見で「他の被害者の救済に役に立てばうれしい」と述べました。(1、2面、社会面)