毎日新聞・7月22日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【「弔いのカタチ」著名人の「墓じまい」相次ぐ 泉鏡花は移転】東京都豊島区の都立雑司ケ谷霊園から、小説家・泉鏡花の墓がひっそりと姿を消しました。墓は鏡花のめいのいとこにあたる男性が管理してきました。都立霊園では無縁墓となれば合葬されます。「私が死んだ後も代々継承するのは難しい。私の代でなんとかしようと思った」。男性は、泉鏡花が書生時代を過ごした神楽坂の寺に相談。男性の死後は「永代供養」にする約束で墓石を移すことになりました。歴史的な著名人の「墓じまい」が続く現場を取材しました。(一面、三面)