毎日新聞・7月26日朝刊「今日のイチオシ!」編集局次長 木村哲人

【ドイツ、兵器輸出を停止 / 対イスラエル 人道状況悪化で】

 米国に次いで多くの兵器をイスラエルに輸出してきたドイツが今年3月以降、兵器の輸出認可を停止していたことが、毎日新聞が入手した裁判資料で明らかになりました。ドイツ政府はこれまで兵器輸出について明確な姿勢を示していませんでしたが、パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で多くの民間人が死亡していることなどを受け、停止に踏み切りました。ドイツは、ナチスによる第二次世界大戦時のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の反省から、ユダヤ人国家であるイスラエルを強力に支援してきましたが、対応に変化がみられます。(1面、国際面)