毎日新聞・7月27日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【続く二つの戦争 空虚に響く「平和の祭典」】パリ五輪開幕を迎えてもウクライナやパレスチナでの戦闘は、やむ気配がありません。国連総会で採択された「五輪休戦」の決議は破られました。ロシアとイスラエルに対するIOCの対応の違いには「ダブルスタンダード」との批判も出ています。二つの戦争で命を落としたスポーツ関係者はウクライナで400人以上、ガザでは300人以上にのぼります。「平和の祭典」の理念がかすむ現状を報告します。(三面)