【宮崎・日向灘で「スロー地震」活発化 M8級誘発の可能性】
宮崎県沖の日向灘を震源に8日発生したマグニチュード(M)7・1の地震から1週間が過ぎました。南海トラフ巨大地震の発生が懸念されましたが、政府の地震調査委員会は「現時点でプレート境界に異変を示すデータはない」としています。
しかし、気になる動きも観測されています。8日の地震の数時間後から、日向灘の浅い場所で「スロー地震」と呼ばれる揺れが、断続的に強弱を繰り返しながら続いています。スロー地震は、通常の地震と比べて断層がゆっくり滑る現象で、それだけでは大きな揺れを起こさないとされています。ただ、2011年の東日本大震災では、3月9日の前震(M7・3)の後にスロー地震の一種「スロースリップ」が発生し、それが同11日の本震(M9)につながったことが分かっています。(3面)