毎日新聞・9月1日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【迫る 「桃太郎電鉄」社会を知る教材に】1988年のファミコン向け第1作以来、「桃鉄」の愛称で世代を超えて親しまれてきたゲームが、授業の教材として使われています。2023年1月に桃鉄の「教育版」の提供がはじまり、わずか1年半で1万校が手を挙げました。都内のある小学校では「今日は桃鉄をやります」と教諭が告げると、子供たちの歓声がはじけました。教育版が生まれるきっかけを取材すると、ゲーム制作者と教職員や保護者ら桃鉄に夢中になった「かつての子供たち」との思いが鉄路のようにつながっていました。(一、三面)