【麻生派議員元秘書が裏金認める証言/17年のパーティー巡り/これまでの派閥説明に疑問】
2022年に政治資金法違反で略式命令を受けた薗浦健太郎元衆院議員の元秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦氏が所属していた自民党派閥「為公会」(現・志公会=麻生派)のパーティーの収入から17年に分配された380万円を事務所の裏金口座に入れたと供述していたことが刑事裁判の確定記録から判明しました。政治資金収支報告書への記載はなく、麻生派で裏金の存在を認める証言が確認されたのは初めてです。「麻生派でも裏金作りがあったのではないか」との疑惑に対し、同派の議員らは疑惑を否定してきましたが、これまでの説明に疑問が生じます。17年の政治資金収支報告書への不記載は公訴時効(5年)が成立していますが、識者からは再調査を求める指摘が出ています。(1面、社会面)