毎日新聞・9月3日朝刊「今日のイチオシ!」編集局次長 木村哲人

【裏金争点 逆境の安倍派 / 自民総裁選】

 自民党総裁選を巡り、安倍派への風当たりが強まっています。派閥の政治資金パーティー裏金事件の真相究明や、裏金に関与した議員への更なる対応が争点となり、各候補が従来の党方針よりも踏み込んだ考えを相次いで打ち出しているためです。所属議員の多くが裏金問題で処分を受けた安倍派の議員にとっては「針のむしろ」状態となりつつあります。ただ、最大派閥の安倍派は各候補にとって重要な票田でもあり、表だって批判もしにくい微妙な空気感も漂っています。(内政面)