毎日新聞・9月25日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【能登豪雨 地震から再建の寺、僧侶不明】能登半島北部を襲った豪雨で、自衛隊や警察、消防などが懸命の救助作業を続けています。珠洲市大谷町の浄正寺では、寺院兼住宅が屋根まで土砂で埋まり、79歳の僧侶が行方不明です。寺は元旦の能登半島地震でも被災しました。地震後に「ここを守りたい」と僧侶に言われ、再建に向けて大工の腕を振るった男性は「もう再建は無理だ」とうなだれました。石川県によると、豪雨による犠牲者は24日現在で8人。道路の寸断により3市町で少なくとも367人が孤立状態にあります。(社会面)