【元大阪地検検事正 初公判で性的暴行認める/被害の女性検事「6年間、苦しく孤独」】
大阪地検トップの検事正だった2018年、酒に酔って抵抗できない状態だった女性に性的暴行をしたとして、準強制性交等罪に問われた弁護士の北川健太郎被告(65)の初公判が25日、大阪地裁でありました。被告は起訴内容を認めたうえで、「被害者に深刻な被害を与えたことを反省し、謝罪します」と述べました。
女性は閉廷後の記者会見で自らを現職の検事だとし、事件当時は被告の部下だったことを明らかにしました。「約6年間、本当にずっと苦しんできた。尊厳を踏みにじられ、処罰感情が和らぐことはありません」。女性はハンカチを握りしめ、涙を流しながら、約2時間にわたって自らの思いを語りました。(社会面)