【微粒子で「地球冷やす」 米ベンチャー・環境ビジネス/効果不明瞭 神への挑戦第3部】
上空に微粒子(エアロゾル)をまき、太陽光を人為的に遮って地球を冷やすとうたう米ベンチャー企業が、温室効果ガスの排出量取引に使う「カーボンクレジット」を模した商品で投資を呼びかけています。複数の日本の在住者が購入していることも分かりました。
この企業は、米有名投資家などから出資を受けて2023年に事業を始めた「メーク・サンセッツ」(米サウスダコタ州)です。こうした行為は科学的な評価が定まっておらず、副作用もあるとして世界で批判が起きていますが、規制する国際的な枠組みはありません。環境ビジネスが過熱する実態が浮かび上がっています。(1,3面)