【大川原捜査 検証「廃棄」 / 警察庁幹部 公安部を叱責】
化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の社長らの起訴が取り消された冤罪(えんざい)事件で、警視庁公安部外事1課が起訴取り消し後の2021年8月、捜査の問題点を検証するアンケートを捜査員に実施していたことが取材で分かりました。しかし、アンケートの存在を知った警察庁幹部に外事1課長(当時)が叱責され、課長は「回答は廃棄した」とこの幹部に報告したといいます。捜査員にも回答は共有されず、アンケートが生かされることはありませんでした。捜査関係者からは「せっかくアンケートしたのに、本末転倒だ」と批判の声が上がっています。(1面、社会面)