【斎藤劇場 支えた「奇兵隊」 報道に不信 SNSで勝手連】斎藤元彦前知事の失職に伴う兵庫県知事選は、斎藤氏が新人6人を破って再選を決めました。自身のパワーハラスメント疑惑を含む文書告発問題を巡り、県議会から全会一致で不信任決議を受けた斎藤氏。SNS(ネット交流サービス)を駆使して民意をつかみました。「劇場型」とも称された選挙戦の陰には、斎藤氏を支える「奇兵隊」の姿がありました。
「奇兵隊」は、X(旧ツイッター)で斎藤氏を擁護してきた支持者らのグループで、長州藩士の高杉晋作が武士や農民らを集めて創設した奇兵隊と自分たちを重ねて名付けたといいます。支持者らは選挙戦を「イメージの戦い」と位置づけ、他候補を「既得権益」などと批判する投稿も繰り広げました。
SNSを通じて斎藤氏への支持は急拡大し、斎藤氏は当選を確実にした後、「SNSが大きな支えになった」と語りました。一方でSNS上では真偽不明の情報や誹謗中傷も飛び交い、専門家は「有権者が分断された」と指摘しています。(一、三面など)