【 韓国・尹大統領の弾劾廃案 / 与党 苦渋の擁護 】
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領による戒厳令を違憲だとして野党が提案した弾劾訴追案は、与党からの造反者が極めて少なく、廃案となりました。国会や選挙管理委員会に兵士を突入させるという前代未聞の事態を起こした尹氏を、与党はなぜ見放さないのでしょうか。
尹氏は、政権の方針に繰り返し反対する野党が「自由民主主義体制の転覆を企てる反国家勢力」だと一方的に批判し、これを撲滅するために戒厳令を宣布したと説明。国会に派兵しました。戒厳令の宣布とその後の混乱を受け、尹氏の求心力は急激に弱まりました。野党は再度の弾劾訴追案の採決を目指しており、世論の動き次第では、尹氏が退陣に追い込まれるシナリオもあり得ます。(1面、3面)