【袴田巌さん取り調べ不適正/静岡県警と最高検が検証公表/捏造は認定せず】
1966年に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人が殺害された事件で、一度は死刑とされた袴田巌さんの再審無罪が確定したことを受け、静岡県警と最高検は26日、「当時の取り調べが不適切だった」とする検証結果を公表しました。一方で、再審無罪判決が指摘した物証の捏造は認定しませんでした。事件を巡って捜査当局が捜査のあり方などの問題点を検証するのは初めてですが、袴田さんを支援してきた弁護士は「裁判所ははっきりと捏造を認定している。捏造を前提に、なぜ行われたのかという観点で調査すべきだった」と批判しています。(1面、社会面)