毎日新聞・1月17日朝刊「今日のイチオシ!」 統括社会部長 長谷川豊

【ガザ停戦合意/イスラエルとハマス/19日からまずは6週間/トランプ効果の指摘も】

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは15日、一時的な停戦で合意しました。2023年10月に始まり、ガザ側で女性や子どもを中心に4万6000人以上が死亡した戦闘が止まるのは約1年ぶりです。合意は19日に発効し、まずは42日間の停戦を実施し、イスラエル軍がガザから徐々に撤退し、対するハマスは残っている人質のうち女性など33人を解放する内容です。恒久的な停戦や中東情勢の安定につながるかが焦点となります。ようやく一時的な停戦にこぎつけた背景には、早期停戦を求めてきたトランプ次期米大統領の就任が近づいたことが対米関係を重視するイスラエルのネタニヤフ首相に大きな圧力になったとの指摘があります。合意に至った舞台裏をまとめました。(1、3面、国際面、社会面)