毎日新聞・1月26日朝刊「今日のイチオシ!」編集局次長 木村哲人

【迫る / 味ぽんの明日を信じて ミツカン 寄り添いの60年】

 坂本九さんの「明日があるさ」がヒットし、東海道新幹線の開業や東京五輪があった1964年。国民に広く知られる鍋用の調味料が誕生しました。ミツカン(本社・愛知県半田市)の「味ぽん」です。今や1日約17万本を販売し、鍋文化の普及を後押ししてきた大ヒット商品ですが、誕生後しばらくは全国販売で苦戦を強いられたといいます。味ぽんの60年の軌跡をたどると、日本の礎となる時代に食卓へ広めようと、必死に駆け抜けた人々の姿がありました。(1、3面)