【分断と対立に揺れた戦後80年/ロシア強める周辺国支配/米国主導から多極化へ】
多くの犠牲を出した第二次大戦後、世界は米国とソ連の陣営に分かれる冷戦に突入しました。東側陣営に強い影響力を及ぼしていたソ連が1991年に崩壊すると、唯一の超大国となった米国による世界秩序が広がるとの予測もありましたが、米国は「テロとの戦い」を経て国際秩序の維持から手を引きつつあります。一方、ソ連崩壊を「20世紀最大の悲劇」と公言するプーチン大統領率いるロシアは再び大国の地位を取り戻そうと周辺国への影響を強め、2022年2月にはウクライナに侵攻しました。台頭してきた中国も米国への挑戦を続けます。特集「これまでこれから 戦後80年」で、国際秩序の変遷を描きました(1面、特集面)。