【ウクライナ侵攻3年 きしむ露経済 それでも】2022年2月のウクライナ侵攻の後、欧米などの経済制裁を受けても戦闘を続けてきたロシア。国内では物価上昇(インフレ)や軍事費の増加など経済のきしみが目立つようになっています。
一方で、産油国のロシアから中国やインドは原油を購入し続けています。所有者が不明な「影の船団」と呼ばれる闇タンカーが存在しており、監視されていない売買が行われている可能性があります。兵器生産に必要な先端部品なども「抜け穴」を利用し、ロシアが入手できていると指摘されています。中国やトルコなど制裁に加わっていない国を経由すれば調達できるからです。
ドイツのベルリン自由大のリブマン教授は「制裁に効果はあるが、プーチン氏が戦争継続を考え直すほどまでに、ロシア経済や政権を弱体化させるには不十分」と指摘しています。(2面、外電面)