【村上春樹さん 米の風刺小説邦訳】村上春樹さんの訳による米作家、ティム・オブライエン氏の長編小説「虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ」が出版されました。SNS(ネット交流サービス)などで「虚言」がまかり通る社会を描いています。「トランプ現象」が席巻する米国に対する痛烈な批判をこめた架空の物語になっています。村上さんは毎日新聞のインタビューで「SNSというのはすごく新しいことみたいだけど、ウソを考える人たちのやり方はとても古典的です。アナログな謀議で一生懸命ウソを作っていて、それをデジタルのSNSで振りまくんだけど、その辺の齟齬(そご)感が面白かった」と語りました。(文化面)