【ペット業界の闇 過激愛護団体火種に/ブリーダーに「虐待だ」犬持ち去り/「廃業か摘発か」】
10年前に比べ10分の1以下に減っている犬や猫の殺処分。動物愛護団体やボランティアらが引き取り、新たな飼い主を探すなど命をつないでいることが大きいといわれています。一方で、愛護団体が絡むトラブルも顕在化しています。ある繁殖業者(ブリーダー)にも、予想もしなかった火の粉が降りかかりました。
随時連載「ペット業界の闇」の最終回では、栃木県のあるブリーダーの身の回りで起きた、愛護団体とのトラブルを追いかけます。2021年、ハローワークを通じて雇用を希望した50代の女性を従業員として迎え入れた直後に何が起きたのか。最終的に司法の場でも判断がくだされたその顛末とは――。一部の団体では、資金援助を狙って保護した犬や猫の数をアピールするなど、行動が過激化しているといわれています。トラブルの背景には、保護から一定の日数を経て殺処分する動物愛護センターの対応や、飼い主の飼育放棄などもあります。業界が抱える課題や現状に迫りました。(三面)