毎日新聞・4月28日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 坂本高志

【フジテレビ第三者委員会報告書検証/組織硬直化、隠蔽招く】元アナウンサーの女性への性暴力問題に端を発する組織的不祥事に直面しているフジテレビですが、3月末に公表された第三者委員会の調査報告書は、性暴力を人権問題と認識せず、経営リスクともとらえなかった経営陣の対応を批判しました。長年フジに君臨してきた日枝久氏が社長や会長などの人事に影響力を発揮し続けたことが、経営陣の「拙劣な対応」の背景になったとも指摘しています。調査報告書を改めて検証し、フジ関係者の声を追いました。(3面)